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2016年05月22日 21時11分 | カテゴリー: 飛行機

…怒鳴れば操縦が上手くなるか…

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最近読んだ本の内容、偶然とはなにか、といった興味深いもの---

ある高名な心理学者が空軍の戦闘機の教官集団に、褒めることの重要性を説いたところ、ほぼ全員から反発があった。

褒めると必ず次回は下手になる。逆に失敗を『この能無しザルが』とか言って罵ると次は上手くなるという。従って叱って育てるのが正しいという訳だ。

… 私は褒められるとプレッシャーになり却って上手くいかなくなる方だから、この話には共感し納得した。

しかしここで心理学者は、はたと気づく、怒鳴ったから向上したのではなく、失敗から個人の平均的力量に戻ったということにである。

---特別な出来事のあとには普通のことが起きる。。 平均回帰という原則である。逆に『まぐれ』の上出来の後には大したことない、ごく普通の操縦にもどったのだ。

人は意思の力を過大評価する。私も深読みをする方で、神秘的解釈を好む。それは視野を狭くし普遍的な原理の見落としにつながる。

意思の力より、シンプルな力学によって、この世の現象は支配されているのだ。

このことはクールで現実的な視点に欠け、情緒的で精神主義の日本人の、古くからの盲点ではないだろうか。

考えすぎず、淡々と生きることに憧れる私である

執筆者: kazama

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