JOURNAL SKIN
by : DIGIHOUND L.L.C.
〒658-0001
Higashinada, Kobe, Hyogo JAPAN
2月は史上空前の雪でおわった。
この3m近い雪のなかに軽トラが埋まっていた。
だめだこりゃ、、、掘り出しても、どのみち走れないから、しばらくはそのままだった。
行政の対応の遅れが指摘されているが、豪雪の経験のない住民もみな油断していた。経験のないことは怖さもわからない。
その一つの要因に、特別警報が出なかったことがある。
いろんな対応を判断するうえで、気象庁の予測は重要な判断基準になる。しかしそうはいっても気象判断もまた極めて難しく、警報を出さなかったことを厳しく責められるものでもない。
しかしちょっと理解できないのは、今後も警報の基準は変えるつもりはないという長官のコメントだ。今回の山梨の事例では警報の基準に満たなかったという。しかし結果はこの通りである。基準を満たしていたら更に被害が拡大していた訳だ。そうなってから警報を出されても手遅れである。
基準を変えないということは今後もいままでの経験則で行くという理解になる。
このところの異常気象は明らかにこれまでの気象の常識があてはまらない凶暴さがある。
山梨で120cmなんていう雪は歴史上にもなかったことだ。いまの基準で行けば、再び来年に同様の豪雪があっても警報は出ないことになる。
例外を増やしたくないのは規則というものの運営には大切なことであるが、それが人間の行動に対してならわかる。しかし相手は自然である。主体というものがない自然には遵法精神もなにもない、温暖化の潮流の中で制限のない暴力性を発揮してきても受け止めるしかない。
この状況の中で警戒レベルの見直しは必要なことではないだろうか。
執筆者: kazama
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