JOURNAL SKIN
by : DIGIHOUND L.L.C.

〒658-0001
Higashinada, Kobe, Hyogo JAPAN

2021年06月16日 21時01分 | カテゴリー: 登山

リフレイン アルハンブラ宮殿

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此処は人跡稀な山中にあり,蚕種貯蔵庫だったことが判明した
冷房のない明治から大正に蚕種を高地の低温で生育調整の施設
生家が養蚕農家だったから蚕に育てられた感があり恩義がある
産業遺跡だが時を経て美と雅を感ずる。
迷いながら辿り着いた壮大な遺跡を目のあたりにした時,
アルハンブラの想い出の深遠な旋律が浮かんだ。
出会いのイメージは脳に刻まれ生涯に亘ることがあり,
此処に流れる時間そのものが,あの調べに重なる。 
沈黙こそ至高の表現であり  静寂は究極の音楽と感ずる

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まだ緑浅い5月、斜面に忽然と現れた大規模な遺構

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南斜面側は大規模な城壁

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この光景に しばし言葉もなく眺め入るのみ

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西の廓への狭い回廊が遺っている

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新緑の空に白い雲 明治の労苦を偲ぶ
南城壁からは下山の古道がかすかに遺る

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振り返る東御殿1486mの威容 宮殿は頂稜近くに眠る

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大久保山の尾根から西に 怪峰東御殿 宮殿は左斜面

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宮殿への第二登は緑濃い6/10 再訪なのに古道を逃し試行錯誤
上部に城壁を発見し ホッとした

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中庭は濃くなった緑の木陰の佳境

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この静かさの佇まい

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黙して語らぬ ここの歴史

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東の丸は崩壊し 僅かに回廊の痕跡のみ

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ふと宮殿の中庭の 木陰の宴を想う

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ゆかしきむかしの 初夏の日や如何に

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また訪れぬともその日まで 神のご加護を

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執筆者: kazama

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