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2021年08月10日 13時18分 | カテゴリー: 登山

鷲住山で降りた人

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( 5時15分 雨の芦安始発 ) 

 始発の慣れぬ車掌で夜叉神から二人乗車された。
1人は珍しく鷲住山で降りるという
さて運賃は,と思ったらSuicaで助かった。
もう1人は広河原までで5千円札。車掌カバンには釣銭が硬貨のみ
5千円からの釣りの3940円は硬貨を一杯で返すしかない…
私の困惑を鷲住の方が見かね、千円札に両替してくれ,助かった。

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 鷲住のバス停で下車したが登山口で停めてやれば良かった。

 夕方の奈良田からのバスにその方が乗られ、今朝のお礼を言えた。山の話になって荒川の北沢から北岳へ登ったこと。小樺尾根からボーコンの頭へ私と同じミスをされたそうで共感した。
道迷いといえば初心者のように思うが、白根南嶺への広河内や
北鎌尾根といった経験者の領域にミスの名所のようなものがある。
間違いにきずき戻るから踏み跡が、より濃くなる道理はあるが、
こんな山登りをする人の、経験豊か故の思い込みはないだろうか…。

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そんな同志とも言える人に車内で助けられたのは嬉しいことだ。
 名も聞かずに降りてゆく後ろ姿に
『ご機嫌よう,お元気で』
その淡い未練がこの仕事の佳さでもある。

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執筆者: kazama

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