JOURNAL SKIN
by : DIGIHOUND L.L.C.

〒658-0001
Higashinada, Kobe, Hyogo JAPAN

2021年09月08日 17時30分 | カテゴリー: 登山

山岳部時代の登山スタイル

null

 まだゴアテックスなど透湿素材もなかった時代。。
網シャツなんて肌着もあったしウールのシャツがいいと言われた。ウインドヤッケにニッカーボッカが標準スタイル。フランス映画「天と地の間に」を渋谷で何度も見た。脛の長い彼等の脚にニッカーボッカとウッドの長いピッケルがかっこよかった。
ニッピンのNPソールを履き、パッキングの左右バランスが難しいキスリングの中身は4キロもあるテントやマナスルの石油コンロ。山小屋は自炊がメインで食堂なんてあったっけ(笑)
横長のキスリングでは黒部の下の廊下なんかぞっとする危険があり、その後急速に縦長のヨーロッパスタイルやフレームザックに移行していった。ケータイやスマホのアプリなんてなかったからコンパスと5万図や2.5万図が必須だった。沢登りから学ぶ風潮が今よりあって、結果的に尾根歩きより一歩深く山を知った気がする。
これは黒戸尾根から早川尾根を縦走した時のシーン。
今の人達はピンチへの対応力が課題ではないか。夥しい道迷いレスキューがそれを物語っている。スマホの電池切れでアウトでは困るし、山は捻挫ひとつでヘリを要請することになることを認識するべきだろう。

執筆者: kazama

This post was displayed 475 times.