JOURNAL SKIN
by : DIGIHOUND L.L.C.
〒658-0001
Higashinada, Kobe, Hyogo JAPAN
祭りの夜の かってはこの燈明が蜂城に灯った
( ふるさと。。小学児童の、この文字が心に沁みる )
少子化によりやむなく終止されたあと、僅かに氏子が山上に泊まり催事を行っていたが、それも数年前に絶え、例大祭の夜に蜂城山に灯りがともることは無くなった。
代わりに持参の盆提灯をともす
蜂城山には体力維持を兼ね、たぶん800回を越え登拝したが,この山に泊まったことはなかった。登山の手段として数知れず泊るうちに山の夜の神秘に惹かれた。一夜の褥となった狭い平地には恩義と、世の縁を感じ、縁戚関係じみた気になる。この蜂城山の厳かな山頂に泊まることはいささかの遠慮があった。しかし氏子の催事としての夜がなくなった今、24日の夜の賑いをしてもいいのではと思った。
何年振りかに ここにあかりが灯った
とは言っても境内を避け裏の土塁跡と思われる
台地上にツエルトを張った。
ツエルトにも盆の夏が過ぎてゆく
元禄建立の社からバサバサとカラスが飛び立ちギョッとした
いつもねぐらにしていたのだろうか。。
狭いツエルトに身を横たえると
この738mの山頂まで中央高速のクルマの音が届いてくる…
そうか、ここは里山なんだ。。ポツポツと音は雨らしい。
信じる力。。。この言葉こそ ここにふさわしい
初めて泊まる蜂城山の夜は 痺れるような感慨があった
執筆者: kazama
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