中津森といっても立派な独立峰で自然林に覆われた秘蜂である
昇仙峡の奥地にあって里からは見えないせいか登山道もない
眠れる獅子といった存在感に以前から惹かれていた
10/27からの奥昇仙峡へのバス路線が、この中津森の山裾を通る
日々この山容を見上げ、11/27までの運行期間に登りたくなった
雨模様の日など 山霧を纏うと、さながらニューギニア高地
バスは紅葉をモチーフに、インテリアまで演出されている
見上げると「透けるトン」(笑 の窓から青空と木々や山が見える
インテリアのセンスは中々。晴れてよし また曇りはシック
11/初旬は未だ木々の緑が遺っていた
秋は深まり 園児が貼ったという紅葉がシートに影をおとす
ロープウエイに乗って中津森を観察し ルートの見極めをした
荒川ダム(能泉湖)の背後の膨大な山容は背後からが有利と見極める
バス終点のマウントピア黒平 カラマツの黄葉が美しい
葉が落ちて見通しの効くこの時期が 道のない山には好機となる
ルート偵察には見通しが効き小回りが臨機応変なバイクが武器になる
中津森の背後へと、水が森林道から荒川支線へ降りてゆく
双眼鏡で仔細を観察し 中央の尾根が有利かと目途を立てる
予想外に中央稜(仮称)に迫れる様相に。。
なんと幸運なことに尾根上までもバイクで到達できた
北東からの尾根上のピークには架線跡と夥しいビンの残骸
山の林業遺跡への知識も 故に想像力もない我が不甲斐なさ。。
ピークから一旦降り、頂上への稜を目指す 日は西に傾くが
難所であれば引き返す前提とし 登頂する腹を決める
かなりの傾斜となる ピークとおぼしき山稜を目指す
GPSはここが頂稜と示す ここが中津森の頂上。。
誰が表示したか。。ベストラインで辿り付いたことが嬉しい
すでに冬木立の間から 黒平の集落を探すが。。
しばし積年の想いを噛みしめたこの場所 中津森の時間
昇ってきた尾根を カサコソと。。山はしずかなり
我が感性を試したら。。やはり尾根を降りすぎた
思わぬトラバースで隣の尾根に戻るとバイクが見えた
おまたせ。。つい馬にそう声をかけるような気分になる
いつもここから眺めた。。あそこへ登った実感を噛みしめる
視点の標高を上げると 更に雄大な山容
運行期間に登った満足感に浸りバスに乗る
11月も末 すっかり冬の装いとなった すでに懐かしく見上げる
黒平から降りる最終便 夕暮れる山 灯りのぬくもり