JOURNAL SKIN
by : DIGIHOUND L.L.C.
〒658-0001
Higashinada, Kobe, Hyogo JAPAN
永らく足止めされていた登山者の方々が集中した。始発三台と甲府発2台、計五台のバスに振り分けて乗ってもらうのが精一杯。しかし結局は20名程が乗り切れなかった。
一時間程の遅れで折り返してきたタクシーで0630ごろ全員が登って行くのを見送った。苦言もなかったが、それだけに朝の一時間は痛いだろうと偲ばれた…
ほっとして、ふとガランとした乗り場の足下に、茶色の枝のようなものが樹液を出しているように見えた。細長いカマキリの死骸だった。私の誘導したバスに踏まれたのだろうか…
業務を終え、帰宅した今になって、朝の忙しさと混乱の陰で踏まれたカマキリを思った。
秋の絶好の好天に、大挙して山に向かった登山者の期待としあわせ。その陰で誰にも気付かれず
とるに足らない…茶色いカマキリの死...そのコントラスト…
執筆者: kazama
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