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2013年11月01日 21時46分 | カテゴリー: 単車

ウイリー覚え書き

  ウイリーに凝っていた時期があり、ポイントを書いたメモがあった。

体に覚え込ませることは、こんな感じ、というニュアンスだが、それでは安定しない。

言語化できれば固定化し、自分のものになると思った。

20131101-dsc_0061_01_01.jpg

○Rブレーキを離し、上がったら後ろ気味に着座する。

○気持ち左側に上体を寄せV字バランスにする、頭は垂直に保ちバランス感覚を保持する。

○左に寄ると右足が伸び気味になり、Rブレーキが踏みやすくなる。

○絶えずブレーキの踏みしろを意識しながら走る(心の安心感につながる)

○視線はフェンダーの上端あたりを見る(上がりすぎの把握ができ、心の安定につながる)

○シフトアップはクラッチを使い、予期せぬショックを避ける。

○下ろすきっかけはRブレーキを軽くあてる(Rブレーキでコントロールの自信をつける)

○SPメーターは止まるので当てにしない。30秒持続で500mを目処とする。

心の安定という言葉が出てくる。練習は技術よりそれを得るためだった気がする。

このメモを見て再確認してから農場で反復練習した。

不思議だったのはブランクがあったあとの最初だけはウソのように上手くいったことだ。おそらく無の状態で臨むから、体が覚えていることが素直にでるからではないか。

その時の何も力みのない、浮遊するような感覚が忘れられない。前回の練習は無駄ではなかったのだと感動する。

なにごとも上手くいく時は、えもいわれぬ軽みを伴う。無の境地とはこんなものだろうかと思う。しかしそれを繰り返すことはできない。次第に欲が出てきて力みが邪魔をするようだ。おそらく意識というのは体の邪魔をするのではないだろうか。

フィギアスケートの荒川静香さんの言葉が印象的だった。「死ぬほど練習して本番では体に任す」、、、高度な世界を野蛮なウイリーに当てはめるのはどうかと思うが、これが理想の境地なのだろう。

   でもウイリーが出来たところで何の役にも立たないし、バイクの腕とは関係ない。カウンターステアのほうが遥かに高度な世界な気がする。でも気分がよくて目立つことこの上ない。何より子供が喜んでくれるのが嬉しかった。

   地味な上着は会社の制服、社員の頃はあまり着なかったが退職したら写真を撮ってみたくなった。

執筆者: kazama

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