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2022年06月06日 19時09分 | カテゴリー: 自動車

 プリンスS54A 品川5-な58のシワの訳

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山帰りのプリンスの、ナンバープレートが不自然であることから,若い日の不始末を思い出した。
三鷹から目黒への通勤の朝。混雑した20号にイラつき右折禁止を強引に右折した。白いバンが直進してきて衝突した。当時の『先に怒鳴ったもん勝ち』という野蛮なセオリーを鵜呑みにし,甲州街道に団十郎の如く仁王立ち『どこ見て走ってやがる』とやってしまった。作業員風が3人降りてきて『ガキの癖にとんでもない野郎だ,事務所でカタをつけるから着いてこい』先の剣幕は何処へやら,どう見ても分が悪い,落ちて紙クズのように丸まったNoプレートを拾って着いていく。逃げようと浮かんだが出来なかった。
多摩川の河川敷の現場事務所で,微塵の申し開きもできなく詫びた。作業員たちは仕事の準備にかかり監督風の1人がいかにも穏便に『凄んで見ても道理は通らない、まともな若者になれ』と半ば親身に,温かみさえ感ずる忠告。更に勤め先に遅れる旨連絡したらと電話まで貸してくれた。
オトナの男の懐深さに沁みる想いで事務所を後にしたが,世に借りを作ったような想いだった。
ナンバーの不自然は外れて丸まったのを丹念に広げて板金と補修をした故。後ろの山は甲斐駒の憧れた黄蓮谷 若き日の同居人の登山スタイル。当時は女性といえニッカポッカしかなかった。

執筆者: kazama

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