JOURNAL SKIN
by : DIGIHOUND L.L.C.

〒658-0001
Higashinada, Kobe, Hyogo JAPAN

2022年11月26日 14時21分 | カテゴリー: 登山

2022 また来年 広河原

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 10/31午後3時すぎ 降雪した北岳の厳粛な姿
この日にバスを降りた方が 11/中旬になり行方不明が判明 
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0515の芦安発 10月末となればこんなに暗い 
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野呂川の谷の紅葉も 近年は随分と遅くなった
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池山吊尾根の膨大な山容は このルートの貫禄
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山じまいの頃は 紅葉を愛でる方々が訪れる 
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比類ない壮大な渓谷の立体感は 観光地の紅葉も及ばない
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トンネルの向こうに農鳥岳が見えてくる
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農鳥への尾根の末端は 訪れる人もない 滝の沢頭山
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野呂川は荒川を併せ早川となる いにしえの鮎差に 秋の日差し
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野呂川開発の難工事での慰霊碑 17歳の名も刻まれる苦難の歴史
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10月にこの膨大な落石に見舞われ 復旧に数日を要した
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道路の維持管理は 地殻変動上に定住する人類の 宿命の課題
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すでに懐かしいこの光景 登山者を送り出し また迎えるところ
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永年の役割を終えた広河原山荘 晩秋の静寂 歳月の重み
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大樺沢の吊り橋を渡ると かっては広河原ロッジがあった
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ロッジの跡地の背後は小樺尾根 ボーコンの頭への急登のルート
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日は傾き 鳳凰山塊のカラマツが この年の名残を輝く
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11/3 最終日はバスを降り歩く・前回立石の吊り橋を発見したが
かっての五葉尾根ルートとの関連は掴めなかった。
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この辺りでは貴重な平地・林業の痕跡を再訪した。建造物の基礎か。
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ゴミ焼却炉?。。。ここでの暮らしを偲ぶ
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定番の一斗缶が散乱 この位置関係で60年
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架線はシレイ沢と。。木材集積場としての立石の役割
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その昔と同じ秋の日が 立石に暮れる
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時代を支えた野呂川の林業 その日々を偲び後にする
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おつかれさん 甲府発1400  本年度最後の広河原行を見送る
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野呂川右岸を奈良田へ向かう 広河原発1430 本年度最終便
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かって野呂川開発の要衝であり木材搬出所でもあった深沢バス停
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強者どもの夢の跡。。未だに遺る深沢下降点時代の登山者カード入れ。
冬山登山を警察に申告していた山岳会員などへ便宜を図ったと思われる
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深沢メインストリート。。林業、道路建設、岳人の夢
ここで繰り広げられた 喜怒哀楽
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今はむかし ススキを渡る風 変わらぬ深沢からの眺め
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深沢からの岩盤トンネル 軌道がベースだろうか
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今も残るトロッコ軌道とトンネル 時の淀み
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。。崩壊があと僅かで 彼我が永遠に遮断される
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時の淀みから いまの世に帰る
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深沢橋の基部に残る山の神 杖立峠からの径があったのか。。
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深沢橋から上部の9基の堰堤を建造したトラック道の名残がある
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ここを野呂川の見納めに、鷲住のカーブで舞台は切り替わる
思い描いた吊尾根末端までの経路は 無かったと結論
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ここから右へ鷲住山への登路となる
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荒川を併せ早川となり 農鳥の大唐松からの尾根が落ち込む 
滝の沢頭山からのスラブと滝 アイスクライミングの舞台
今年の一月 凄絶な遭難を想う 登攀後の暗くなった下降での滑落
ベテランの領域 困難に挑む登山者の業を想う
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ここから鷲住山を降り鮎差へ向かった。。
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架線は野呂川からだろうか。。林業のむかしが解らない
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雨量計?? 何のために。。
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架線の付帯設備? 重量物を支える支点の可変な構造
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鷲住山随一の展望地 この鉄塔の所でいつも朝飯にする
双眼鏡とGPSはルート探索の必須アイテム
コンパクトなニコンのミクロン6倍という復刻版
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鷲住山の下降は都度あちこちを通るが、結局同じ岩角や木の根を掴む
大枠では適当に歩いても要所では同じポイントになる理屈か。。
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吊り橋を渡り県道に上がるのが不明瞭でいやらしい
ここを乗り越え野呂川発電所を横切れば容易いのだが。。
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外傾したバンドをそっとトラバース
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こんな下にロープが在っても掴む気になれない
ここで嫌なら雪の北岳など止めておけ。。ともいえる(笑
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県道からの降り口の目印がこのブリッジ。。
逆に昇ってくるときここに辿り付かず
前回は強引にガードレールを登る羽目になった。
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あるき沢とは逆に荒川出会いに向かいトンネルを歩く
途中で囁くような声がしてゾっとしたが出口の工事の人だった。
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荒川出合い左岸にある倒壊した小屋
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位置的には荒川小屋だと思われるが
これが、いにしえの荒川小屋跡とは思いたくない
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越えてきた鷲住山を仰ぎ見る あの上部鉄塔に居た
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早川右岸にあった鮎差から荒川小屋への径は良路だったという。
その痕跡を探る目的だったが、護岸の変遷に跡形もない様子
見上げる鷲住の威容。。あそこを越えてきた。。
あの窪みをバスが通ることの 時代の変貌
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県道から鮎差に向け降り、懸案の遺構を探るべく台地を彷徨
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夥しい瓶の残骸 伝説の鮎差製材所所以なのか
はたまた鮎差小屋の酒盛りか。。。
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ここでの煮炊きの営み。。苔むす竈
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なにやら鮎差古道の佇まい。。荒川小屋まで一時間とされる行程
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鮎差から荒川小屋を目指した先
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確たる発見のなく、見上げる林道。
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しばし鷲住から鮎差の回想から覚めて ススキと滝の沢頭山
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農鳥岳の雪も、もう根雪か。。。
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暮れてゆく鮎差にも私にも 同じ秋が深まる
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通ったこの道も 今日が今年のおわり
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50年を経た昔日 北岳の帰路はダート クルマはプリンスGT
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今年の終わりは1640広河原発甲府行 夜叉神発は1721
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甲府駅へ向かう最終便を見送る
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夜叉神ゲートも今日で終わる お互い元気で また来年
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夜叉神からはバイク 11月の夕暮れは寒い
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6月には未だ日があったが、11月の甲府盆地はすでに夜景
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未練たらしく芦安駐車場に立ちより回想する
今年は平日でも天候次第で登山の方は多かった
北沢からの北岳のルートが不通のため関西の方が目立った
九州の二人ずれの女性は甲府駅から甲斐駒が見えるのに驚嘆(笑
二人が連れてきた 坊がつるの 遥か九重の山の空気に憧れる
大阪の夫婦に最高峰金剛山に登ったというと、何でまた?という
取引先の社長の1000回記念に付き合った‥さもありなんと苦笑
愛知の最高峰が茶臼山を知っていて、登ったというとさらに驚いた
茨木の団体に大子の男体山に泊まったと言うと、何であんな山に?
と皆が不思議がった。総じて地元にこんな高峰があるのに、
なんで地味な低山に?という驚きだった
「山高きが故に尊からず」というより、お互いの
「無い物ねだり」と納得 そんな各地からの登山者に
しかし垣間見る郷土愛 その一期一会が忘れられない 
一方で白くなるを山を見るにつけ 行方不明の方の帰還を切に願う


執筆者: kazama

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