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by : DIGIHOUND L.L.C.

〒658-0001
Higashinada, Kobe, Hyogo JAPAN

2023年03月25日 20時22分 | カテゴリー: 登山

山崎刑場跡から八人山へ

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秩父山地から南下した尾根が石和で終わる末端に山崎の山がある
過去の処刑場が石切場となり、その荒廃した様が子供心に怖かった
南無妙法蓮華経と彫った巨大な石碑が立っていた記憶がある
山崎の古跡の探訪と、意味ありげな八人山へ登りたくなった

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刑場があった山崎の山は現在私有地で登れない重厚な佇まい
早春の雨そぼ降るなか ここから八人山への登路を探す

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雨に濡れ 歴史の染み入るような石のむこうに 甲府の市街

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なにかの施設跡か あるいは畑地の石積か。。

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一転して晴れた翌日 見当をつけた畑地から八人山を目指す
ブドウ園地ゆえ 軽トラの下見かと怪しまれぬバイクにする

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目指す尾根に登ると 甲府のむこうに まだ雪深い白根の峰

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何かの遺構。。石切りの跡ではないかと

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慰霊碑か と思いきや山の神

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登路を家から見える尾根への拘りから 東の尾根に移す

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急峻な尾根も ひと登りで先が見えてくる 山のしあわせ

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冬枯れの 明るい日差しと 木立の見通し

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カサコソと  ひとりの山の静けさ

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見上げ憧れていた あの尾根に。。 今をかみしめる

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越えてきた あの尾根

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南部の山々 過ぎた日々  あの時代

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空がひらける  広大な伐採地に出る

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八人山の頂稜に

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伐採地のむこうに 盆地の東部  慣れ親しんだ山々

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尾根は北へ また続く桃源郷  いつかまた

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またせたなあ  なぜかバイクだとそんな気になる

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山崎の古跡碑かと。。農地開拓記念碑のようだ

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この陽気に誘われ 八人山の麓径をはしる

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古道には梅が似合う

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歩いた山は見たくなる 八人山の全貌 右の鞍部まで歩いた

結局は山崎刑場の痕跡は何一つ確認できなかった。
子供時代の、あの重い記憶は何だったのだろうか
死刑廃止の論調もあるなかで、或いは痕跡を退けたか
大小切り事件の民意弾圧の暗い歴史もあるやも
このエリアの現状はスポーツ施設が拡充し学生や子供も多い
そのなかで処刑場跡の存在は あまりに重苦しい
この春の明るさの中で 山崎刑場の痕跡は
歴史の霧の中に消えていいのだと思った

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慰霊石碑を発見。
一時は石橋に使用し破損,祟りを恐れ復旧,
目立たぬ箇所に移動した説がある,
たしかに上部に亀裂がある
… 何やら不気味な佇まい
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執筆者: kazama

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