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2024年03月23日 11時11分 | カテゴリー: 総合

死んだらどうなる...

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      このことを子供の頃はよく考えた

   でも大人になってからは、どうせわかりっこないと諦めている。

   この最も素朴な、切実な、また興味深い設問に応えられる人は誰もいない、これからもそうだろう。

人類が誕生してからこれまで、夥しい人が死んでいった。しかしその貴重な経験談を誰一人として聞いたことがない。

   もし死後の世界があるとするなら、そこは人口が増えるいっぽうで満杯になってしまう、いや魂の世界は物質ではないからスペースが要らないのかも知れない。

   私が死んでみて、もしそういう世界があったなら、子や孫に伝えたいがそれはできないのだろう。

数年前に両親が死んだが、そんなメッセージらしきものは感じたこともない。おそらく何もないのだろう。

そこには、という言い方もおかしいが永遠の無があるだけなのだと思う。   無がある、という言い回しもおかしいが、無とは把握できず言葉にできない、もしかして命ある人間だけの概念なのかも知れない。

   無は当たり前の世界なのだろう、ほんのわずかばかりの生物がいるほかは、すべて無なのだと思う。

言い換えれば物質の世界であり、岩や大気や雲はそちら側のものだろう。

死んだらそちら側の世界に戻るだけでいい、そのほかに死後の世界なんてないほうがいいと思う。

この地球という惑星の物質から合成されて、いっとき命を帯びる身分になれた幸運は計り知れない。

   それがまた物質に戻っていく。無から生まれてきて、また元の無の世界にもどっていくだけ、、

そのことは空や雲や山などの風景の側に戻れるという、淡い幸福感をも帯びている。
2014/3/23

執筆者: kazama

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