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2014年05月11日 21時49分 | カテゴリー: 総合

春風の山城を訪ねる

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   櫛形山に登るつもりが雪崩により林道が通行止め、中腹にある中野城跡に登った。

ここは甲斐源氏の秋山太郎光朝が自害したと記されていた。

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   光朝は平重盛の娘を妻に迎えたため、鎌倉幕府創成期に頼朝に疎まれ、

   鎌倉勢により攻められ自害したという

甲斐源氏自体も頼朝に疎まれ、私の祖母の郷の領主   安田義定も同様に追われ牧丘荘で自害している。

   頼朝の猜疑心を言われるが真実はどうだったろうか。

現代の覇権は選挙によって決められるが、当時は

戦によってそれが決められたのだろう、権力者の道のなんと厳しいことかと思ってしまう。

   城跡といっても遺構もなにもない、僅かに土塁の盛り上がりが残っているだけである。

この山の東側は崖になっていて盆地と富士山が一望できる。

西側の斜面も急で細い尾根のなかに僅かな平地がある。

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   ここで最期を迎えるしかなかった心をつい想像する。

春風の穏やかなこの平地に800有余年という時が流れた

   凋落の秋よりむしろ、生命萌える春にこそ感ずるものがある

   春は必然的に栄枯盛衰を偲ばせる、春愁という言葉はそこからきているように思う

執筆者: kazama

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