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法要で義母の郷である房総の上総湊に行ってきた。
ここの風景は神奈川にも山梨にもない、ごく普通の空気感がある。
普通というのは言葉にしずらく、写真もとりとめがなくなりやすい。
しかしその「普通」というものが見えるとき、むしろ感動する。
潜在的に普通がもっとも大切なものだという心があるからだろうか。
普通とおもっていたことが知らぬまに、希少なものになっている。
92歳の義母は二人兄妹の兄が南方で戦死したため墓守りになった。祖母の葬儀から33年という歳月がながれ、この三十三回忌をもって永代供養にするという。
子供たちの反対を押し切っての決断は、家が絶えるという寂しさを乗り越えての覚悟だったことだろう。
「これでみんな片付いた、安心して死ねる」 と孫である息子につぶやいたらしい。
穏やかなこの上総湊の土地と縁が切れるのか、、、私はここの風景が好きだった
ものごとには終わりというものがある。 義母の決断の潔さには敬意を感ずる
執筆者: kazama
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