天空見張人

   なんの変哲もない田舎道、でもそこに強く惹かれるのはなぜだろう

音楽のよさを言うのと似ていて、それを説明する言葉はみつからない。

   写真を撮るのにもどこを撮っていいかわからなくて、全体を撮るしかない

人によっては何を撮ったのか分からないと言われるが仕方がない

ダイナミックな雲の流れや朝夕の美しい色彩にはもちろん魅了される

しかしほんとは、ごく普通の、つい見過ごしてしまうような風景を撮りたいと思う

写真というのはふだんはスルーしてしまうような時間や片隅を見るのに向いている

見逃していた発見があって、ちょっとした時間の味わいが見えたりする

しかしたいがいの写真好きはそんなことよりも、ダイヤモンド富士とかに三脚の陣取り合戦をする