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2015年12月21日 19時47分 | カテゴリー: 登山

--- 二子山西峰の想い出 ---

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 中津川から八丁峠のトンネルを抜けると二子山が見えた。

この山の左へ伸びる稜線は穂高の馬の背のように細く、高度感があり圧倒される。

歩いてみるとホールドは充分で、気を抜かなければスリリングな岩稜を楽しめる。

右手の垂壁側にも急峻ではあるが、一般ルートと言えるものがある。

 ここには注意書きがあって、過去には設置してあった鎖を撤去したらしい。

その理由は登山者から、無用な鎖が多すぎる、外れたら責任を取れるのか---

というクレームによるものらしい。ピュアなクライミングルートなら無用なハーケンというのも分かるが、一般ルートならば鎖はあったほうがいいのではないか。必要ないレベルの人なら触らずに登ればいいだけの話である。

 この山は2度縦走したが、一度は今は亡き友と歩いた。冗談交じりで「ザイルを出そうか、」といったら

「引きずり込まれたらたまらんから断る」と言ってきた。

 さらりとした秋の空気の中、乾いた岩のフリクションが心地よく、彼との大切な、想い出の山になった。

執筆者: kazama

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