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2016年05月18日 22時01分 | カテゴリー: 総合

… この晴れた佳き日に… 蜂城山天満宮

武田以前に山城として築かれ、江戸後期からは天満宮として信仰を集めた蜂城山

例大祭の夜には灯明が灯り、学問の神ゆえの書道展も行われていたが、少子化により存続できなくなった

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山梨に来てから400回近く登ったが、人と会ったのは片手にも満たない。数百年の盛りを過ぎて、蜂城山は太古の静寂に戻りつつある

それが今日の晴れた日に、みずみずしい新緑と澄み切った青空の下、顔を紅潮させた子供たちが遠足であがってきた。赤い帽子に白いシャツの眩しさ、生気に満ち、弾むような声と、しなやかで屈託のない動き

子供というものの、なんという眩しさ、この新緑と青空が、子供たちの瑞々しさによって更に引き立てられる。心に沁みるような、およそこれ以上の光景があるだろうか。この寂れてさびしい蜂城山が、まるで過去の賑わいを見るかのようだ

… 子供のいる光景ほどいいものはない。少子化で尚更そう思う。

それは人間だけではなく、生物というものの普遍的な価値観だろう。ツバメが忙しく飛ぶのも子育てのためだ

子供のために耐え忍び、身代わりさえなれるのが親ではないか。子孫の幸せを願い、その未来までの無事を願うのが世の平和の原動力であり心なのだと思う

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執筆者: kazama

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