JOURNAL SKIN
by : DIGIHOUND L.L.C.
〒658-0001
Higashinada, Kobe, Hyogo JAPAN
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ドライバーの近くを乱舞したり気が気ではない。
なんとか外に出てもらいたくて追い払ったら手に当たり、ちょうど出口の方へ飛んた。
一安心もつかの間、再び入ってきて運転席反対の窓に止まった。
タオルを被せたら上手くいって閉じ込めることができた。
外へ出て離そうとするとドライバーが、また反撃してきますよと言う。
戻ってきたのはそのせいか?たぶんどこか負傷して命がけの攻撃体制なのかも知れない。
ドライバーは殺した方がいいという。たしかにバスに戻られたら運行に支障がでる。
この場合はドライバーの意思を尊重しなければならない。
こういうのは、からきし意気地がない。普段なら虫も殺せぬ私が、業務となれば仕方がない。
躊躇するとさらに場が重くなるから、タオルの中の蜂を(書けない)
……思わずハチに手を合わすと、若くイケメンの彼も一緒に手を合わせた。
『葛藤がわかりました、辛いことさせてすみません』彼はそう言った。
ゴキブリを殺しても半日ぐらい重くなる…若い彼がハチに手を合わせ、詫びてくれた
ハチには気の毒だったが、添えられた一輪の花のように、爽やかな後味が残った。
執筆者: kazama
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