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2016年05月30日 07時39分 | カテゴリー: 総合

-- 高原バスの蜂-- 業務の重み

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乗客の降りた高原バスの中に大きな蜂が迷い込んできた。

ドライバーの近くを乱舞したり気が気ではない。

なんとか外に出てもらいたくて追い払ったら手に当たり、ちょうど出口の方へ飛んた。

一安心もつかの間、再び入ってきて運転席反対の窓に止まった。

タオルを被せたら上手くいって閉じ込めることができた。

外へ出て離そうとするとドライバーが、また反撃してきますよと言う。

戻ってきたのはそのせいか?たぶんどこか負傷して命がけの攻撃体制なのかも知れない。

ドライバーは殺した方がいいという。たしかにバスに戻られたら運行に支障がでる。

この場合はドライバーの意思を尊重しなければならない。

こういうのは、からきし意気地がない。普段なら虫も殺せぬ私が、業務となれば仕方がない。

躊躇するとさらに場が重くなるから、タオルの中の蜂を(書けない)

……思わずハチに手を合わすと、若くイケメンの彼も一緒に手を合わせた。

『葛藤がわかりました、辛いことさせてすみません』彼はそう言った。

ゴキブリを殺しても半日ぐらい重くなる…若い彼がハチに手を合わせ、詫びてくれた

ハチには気の毒だったが、添えられた一輪の花のように、爽やかな後味が残った。

執筆者: kazama

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