JOURNAL SKIN
by : DIGIHOUND L.L.C.
〒658-0001
Higashinada, Kobe, Hyogo JAPAN
This is a static page.
5月がおわる… 私にはいけいけの春よりは凋落の秋がタイプとかいって、拗ねたようなカッコつけなのかもしれない。
最近は歳のせいか秋は身につまされる気がする。今年は初めて春は最高だと思えたから春愁という気分にならなかった。
山梨にきてから季節によって景観が劇的に変化する。そのことは良いには違いなく愉しめもするが、一方で時間の経過が否応なしに迫ってくる。残りの時間を意識し始めた世代になってそのことは案外キツい。
桜が咲いて桃が一面の華やかな桃源郷の次には全山が輝くばかりの新緑が来る。
その間およそ2が月半ばかり。その間のめくるめく美しさが一段落し、初めて今年に本腰が入るが、気がつけばもう半分近い。そうこうしているうちにお盆の深遠が来て、終われば秋がしのび寄ってくる。
なんと目まぐるしいことだろう、最近はあと何度それを繰り返すことができるだろうか、なんて考えるようになった。
たぶん秋になったらなったで、このやるせなさこそ情緒だとか人生だとかいうだろう。ほんとのやるせなさを知らない、おめでたい人なのかも知れないが、自分では得な性分だと思う
執筆者: kazama
This post was displayed 936 times.