JOURNAL SKIN
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2016年12月 の投稿一覧です。
以前編集部の方から、小説をやってみませんかと言われました。
私はサイエンスやノンフィクションが好みで、架空の小説にそれほどの興味を感じていませんでした。
12回の連載で完結という構想で始めましたが、二回目の発行がおわったところで掲載紙そのものが廃刊という事情になりました。すべり出しはうまく行ったと思っていたのですが、その時は大したショックもなく、解放されたぐらいに思っていました。
でも不思議だったのは架空の主人公が行き場を失って露頭に迷ってる、みたいな感じがしたことです。
我ながら主人公への愛着を感じていたんですね。
それで、よしきっと仕上げてやる、と思ったのですが、督促もなく期限もないものが出来るわけがない。俺って文章を書くの嫌いだったんだ、、そうも思いましたが、結局、一文字も書かずに今に至りました。
その一回目の原稿を掲載してみます、これが起稿のきっかけになるやも知れないと思って。
たぶん私の性格からして、そうはならないとの思いのほうが強いですが。
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日野春周辺よりの甲斐駒。電線やら生活感を入れると巨大さが際立つ
この山嶺は郷里の東の空を区切り、日が昇り、月出ずる山並みだった。
それを見て育った私にとって子供のころからのロマンと愛着を感ずる山並みだった。
ここを縦走したのは15年ほど前、息子が中学生になった年、記念にと思って大菩薩から初狩駅まで歩いた。
黒木の山が南下するにつれ、広葉樹に変っていき、所々に明るい草原状の別天地がある。
白谷丸にテントを張り、夜明けに外へ出た息子が大展望に驚きの歓声を上げたのが耳に残っている。
実際にこの尾根の展望は無類と言ってよく、新宿の高層ビル群や横浜のランドマークタワー。東京湾の向こうの房総半島。つまり海が見える。。
夜は羽田に離発着する飛行機の灯り。南東には懐かしい丹沢山塊、富士山は当たり前すぎて特筆しない(笑)
西は南アルプス全山、南端は深南部の大無限まで見える。北部には乗鞍から穂高の一部まで見え、房総半島から北アルプスまでカバーする眺めはそうそうないのではないか。
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