今年は桃が遅れ桜と同時になり いっときの華やかな桃源郷になった
八代ふるさと公園の桜と桃
慈眼寺は桃源郷の三要素がそろい 艶やかで人気がある
菜の花と桃の競演
桜の前に急逝した義兄に見せにきた
慈眼寺を後にする
暮れてゆく空に いまは明るい桃の花ざかり
ライトに浮かび上がる春の宵
斜面一面に桃の花盛り
さくらの妖艶さに対し 桃は可憐な明るさ
午前の蒼い光に いまを輝く
背景の山なみとあわせ ここがお気に入りの場所
菜の花と桃と 青い空に白い雲。。この世の春
畑のうしろの山も デリケートな萌え木色
何度も登った この峻峰も ジオラマの如く
曇りの日はまた 重厚な花景色
畑のうしろの この山に別天地が? でも登れば只の藪(笑
しかしここは 観光農園に非ず あくまで生産の場
摘花作業で花は地に。。
かなり奥地の ここは遅くまで咲く小天地
この桃が根を張った土地、ここで生き、実をつける歳月
畑の中の道具置き場は バーバ、ヤーガの小屋と勝手に命名(笑
この小屋を経て、キエフの大門に至る 組曲 展覧会の絵の舞台
ここ大門からの壮大な眺め 古来からの人のいとなみ
目を転ずればそこは どこか惹かれる 穏やかな谷間
ゆるやかな尾根は 好みの植生 これが桃源郷?
しかしこの穏やかで明るい頂稜で 義兄の訃報を聞いた
なんたる春の霹靂 哀しみは明るさのなかでこそ際立つ
萌え立つ山々 その中でなお 春に背いて散る花か。。
春の木立のうえに 幸せいろの雲。。 このときを忘れない
ああ、永遠が見える。。そう呟いてみたい
はじまりも おわりもない時
案山子にはたぶん 永遠が見えている
神奈川から来て 花一面に魅入る子共たち
西日に映える
日が沈み 藍色にほの明るい桃明かり
大蔵教寺山の東面に笈形焼の灯りがともる
農道を帰る灯りに浮かぶ桃の生花
東の山の大文字焼は15日までで桃源郷の終わりを告げる
次は8/16の送り火の夜 暑さのなかに秋の気配が忍びよる頃
季節はめぐり また来る春を
( Fin )