JOURNAL SKIN
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Higashinada, Kobe, Hyogo JAPAN
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後ろの深いギャップが天狗のコル。その向こうが間の岳を経て西穂高岳。
後輩の友人と登った時の写真だが彼のいる両側は数百mも切れ落ち、高度感に呑まれ立ち上がれない。
彼はいつもバテたり岩場で無様な登り方をするのだがそれでも懲りない。次もまた難度の高いルートを選ぶ。山登りに対して向上心があったのだ。しかし彼は数年前に急死してしまった。葬儀には彼が撮影したお気に入りの山の写真が飾られていた。そのいくつもが共に行った山だった。厳しい時ほど彼も達成感に浸っていたのだ。
穂高をみるたびに彼のすばらしい人柄と山への憧れ。そして恐竜の背のようなこの尾根を、四つんばいで辿ったこの日を思い出す。
執筆者: kazama
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