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2015年09月20日 20時50分 | カテゴリー: 総合

   --- 彼岸

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美しい言葉だけれど, 直訳すれば、むこう岸という意味だろうか

でも向こう岸なんて、ほんとにあるのだろうか

死んだ人の体験を聞いた人はいないから分からない

唯物論の私は無いだろうと思うし、また無いほうがいい

墓参りに行けば、父母に会えるとも、見守ってくれてるとも思わない

でもなんとなく落ち着き、なつかしい気持ちになるのはなぜだろう
父母と祖母と、2歳を前に亡くなった姉に手を合わせ、対面するところ

亡くなった人の、その気配は、あくまで私のなかにあるものだろう

墓参りという行為は、やがて自分も行くという前提からではないか---

いつも思うのは、そのあっけなさ、黙って花と線香をあげ、帰るしかない

たぶん次は年末、その次はもう春の彼岸になってしまう

宗教的な風習のなかに、赤道に太陽が正対する日が核になっている

南に向かう太陽が、その道中の中間点にあたり、その後は夜が長くなる

秋の彼岸は、遠くの山なみと、さらりとした空気の肌ざわりがうら寂しい

初秋の気配のなかで、死者を偲ぶのは素晴らしい風習だとおもう

執筆者: kazama

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