JOURNAL SKIN
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でも向こう岸なんて、ほんとにあるのだろうか
死んだ人の体験を聞いた人はいないから分からない
墓参りに行けば、父母に会えるとも、見守ってくれてるとも思わない
でもなんとなく落ち着き、なつかしい気持ちになるのはなぜだろう
父母と祖母と、2歳を前に亡くなった姉に手を合わせ、対面するところ
亡くなった人の、その気配は、あくまで私のなかにあるものだろう
墓参りという行為は、やがて自分も行くという前提からではないか---
いつも思うのは、そのあっけなさ、黙って花と線香をあげ、帰るしかない
たぶん次は年末、その次はもう春の彼岸になってしまう
宗教的な風習のなかに、赤道に太陽が正対する日が核になっている
南に向かう太陽が、その道中の中間点にあたり、その後は夜が長くなる
秋の彼岸は、遠くの山なみと、さらりとした空気の肌ざわりがうら寂しい
初秋の気配のなかで、死者を偲ぶのは素晴らしい風習だとおもう
執筆者: kazama
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