JOURNAL SKIN
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Higashinada, Kobe, Hyogo JAPAN
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この写真は3年前の朝・射し込む朝の光を撮ったものだ。
この月の末に引越し・この家は解体されたから・いまこの空間はない。
正確に言うとこの座標は厳然と存在しているがそれを区切る枠組みが消滅した。
いまここには見知らぬ誰かの家が建っている。思ったのは住まいとは空間を区切り・占有物にしたもの。というあたりまえの概念だった。
いまこうして見るとこの写真の主役はカーテンでもなく射し込む朝日でもなく・縦に入っている日付であるように思う。未来永劫やってこない,この日この時のこの座標・という意味に尽きると思う。
写真というのは撮った時には作品であっても、月日が経つにつれてそういう見え方になる。
しかし日付入りの写真はコンパクトカメラで撮った証しであるかのように・論外な扱われ方をしてきた。写真には・スナップなら尚更・たとえ風景でも日時は不可欠であるように思える。
…かといって自分の写真すべてにそうする勇気はまだないが(笑)
執筆者: kazama
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