JOURNAL SKIN
by : DIGIHOUND L.L.C.
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2016年7月 の投稿一覧です。
表題の理由はiPhoneとα7RⅡを買ったことによる。
iPhoneはともかくα7のコンパクトさと精密感には悩殺された。デジタルカメラになって手触りを愉しめる初めてのカメラが出現した感がある。
広い視野率のEVFはその性質上、露出補正等の設定した撮影画像そのものが見えていると言ってよく、撮影後に切り替わっても分からない程だ。結果として背面液晶は見なくなった。デジタル一眼の撮影後に結果を背面液晶で見るという、いささか潔しとしない動作から解放された。このことは大きく、とてもスッキリする。出来の良いファインダーで撮影画像を確認できれば太陽光に晒された液晶には用がない。
また無音無振動の電子シャッターとハイブリットのブレ止めと相まって、これまでブレたことがない。
私にとってハッセルSWCの穴埋めに足るカメラと出会えた満足感があり、ひとえに身代わりになったSwcのおかげである。
この先ニコンをどういう場面で使うだろうか…今のところシーンが浮かばない。
D3を私にとっての最後のカメラと意気込んで買ったのだか、その後もD800Eとか節操がなかった。しかしD3の操作感はさすがに重厚なものがあり、お気に入りの14〜24/F2,8と共に最後まで手放さないだろう。
実を言うとα7RⅡのフルスペックの高画質はまだ試していない、我ながら画質へのニーズは下がったが18メガの設定でも充分な画質がある。このカメラは評判の画質だけでなくシャッターやファインダーなどの基本部分の満足感がある。
…しかし最後に、これだけはため息が出るような、電池のバカ食い…この一点だけで商品として超一流になり切れないと思う。まことに惜しいとしか言いようがない
ローライSL66は気になるカメラだった。
なんといってもアオリが効くというのは一眼レフでは唯一だしフォーカルプレンシャッターでレンズ装着の自由度もあった。
ハッセルを持った私が心残りのこのカメラを非合理に買った。
フィルムカメラでの最終がこの大物になったわけだ。
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不安定な天侯で壮大な空模様だった。
こういう時は色彩も素晴らしいが思い切ってモノクロにした。
フィルムでは考えられない選択肢はデジタルの恩恵である
ジープの窓越しに夏雲を写した。
フィルムなら雲のトーンを出すと内側は暗くなり両立出来ない。
デジタルは明暗比を別個に調整でき、そうすると絵画的になる
人間の目はその調整を無意識に行っていることがわかる。
始発のバスは乗客がいなかった。
定刻になり、見送りのためバスに向かうと、ドライバーが出発のアナウンスをしていた。
目があうと空車だからちょっと照れくさそうだった。
カッコつけの私なら見られたくない自分への儀式だったろう。
見てはいけないシーンだったかもしれないが、生真面目さが爽やかだった。
空車に流れる、今日1日のスタートを宣言する彼の声…
仕事の尊さ、日常の安全を支える心のけじめ、
バスを見送りながら、人間っていいなあと思った。
彼岸などに墓参りに行ったが三年前の33回忌をもって永代供養とし、ここに行くことはなくなった。
兄を戦死で亡くした94歳の母が区切りをつけたのだった。
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金峰山五丈岩の夕暮れ
… 時代はめぐる …
なんとなく、ごく普通のセダンに変哲なく乗りたいと感じてきたのは、変わった車ばかり乗ってきたからだろう。波というのは力学的なものだか心にも当てはまるようだ。
『うちには普通の車がない』…生まれたときからジープがあり初めて運転した車もジープだった子供たちの言葉だった。
私のセダン志向は揺り戻しだが、息子がスタンダードなセダンの典型であるタクシーを買ったのは、たぶん我が家にない『普通』にあこがれていたのだろう。普通というのは退屈の象徴とされているが、それが無いとなると憧れの対象にもなるようだ。
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