JOURNAL SKIN
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彼岸花のころ
こどものころ通った 田圃への土手に
熱かったけれど 彼岸花の咲く時期になった
いにしえの時が ここには淀んでいるような
妖しく また愛おしく 切ないような過去が
この花のまわりに 漂っている
成人になって 27年間住んだ神奈川の伊勢原市の郊外
日向薬師の田んぼに咲くころに 訪れた
子供が小さかったあの頃 いまもあの田んぼに
咲いているだろうか
彼岸花の妖しさと対照的に 健気に可憐なコスモス
ここは芦安の山路 通う人のいなくなった畑に
変わらぬ秋の訪れを 慈しみ咲く。。
執筆者: kazama
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