JOURNAL SKIN
by : DIGIHOUND L.L.C.
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Higashinada, Kobe, Hyogo JAPAN
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2015年12月 の投稿一覧です。
2015便はまもなく終点に到着いたします
どなたさまも、お忘れ物ございませんよう
お乗り換えの2016便が、よき旅路でありますようお祈りいたします
---2015ウインターバス最終便 清里より回送便にて---
一昨年に急死された山の先輩だった森永さん
私がいちばん敬愛した方だった。まったく癖らしいものがなく
その品格はまるで無味無臭とでも言えるアクのなさだった。
25歳も年下の私は、森永さんのような雰囲気の人間になりたかった。
時折、この世にいないことが無性に寂しくなり、叫んでみたくなる。
一緒に行ったことのある道中を辿ると、その辺りで話した内容まで甦る。
人の影響を受ける方ではない私の、この森永さんに対する思慕はなんだろう。
この写真は南アルプスの聖岳へのアプローチ、なにやら寂しげな後ろ姿---
昨日の時刻からおよそ50分遅れを目安に待機しました
南の果てへ行っていた太陽が回帰線にタッチし、いよいよ北へ帰り始めます。
太陽はもう、春への歩みを始めるのです。この日を元旦とすればいいと想うほどの壮大な分岐点なんですね。
古代人は、暗く寒い冬から、暖かい春へ向かう転機となる冬至の日を待ちこがれ、神聖な日として祀っていたであろうことを、遺跡から読み取れます。
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中津川から八丁峠のトンネルを抜けると二子山が見えた。
この山の左へ伸びる稜線は穂高の馬の背のように細く、高度感があり圧倒される。
歩いてみるとホールドは充分で、気を抜かなければスリリングな岩稜を楽しめる。
右手の垂壁側にも急峻ではあるが、一般ルートと言えるものがある。
ここには注意書きがあって、過去には設置してあった鎖を撤去したらしい。
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それがごく当たり前に、農具や肥料の置き場になったりしています。
そのさりげない有り様が、この土地が古代から今に繋がっている実感となり、
土に生きることの敬虔さを古代人と共感できるのです。
昨日がおとといになり、一ヶ月前になり一年、そして数百年---
この重い石をどうして移動したのか
今日がその、はるかな遠い日へつながっています。
昔からこの時期になると日本海側の景色に呼ばれているような気になる
山国生まれだから故郷でもないのに、恋焦がれる気分がなぜなのか分からない
そのおかげで冬山にいかなくなったのは良い方向転換だったと思う。
私は、こんなふうに用済みになって放置されたものに目が行く癖がある。
何を偲んでいるわけでもないのに、そんなふうに見てしまう。
ことに最近は、私自身の境遇も似たようなものだからだろうか
これは数年前の夏、南アルプスの聖岳と赤石岳の間、兎岳を越えたあたりです。
たぶん熱中症だったのでしょう、気分が悪くなり昼過ぎからテントを張り僅かな水で水枕にして養生しました。
戻るも征くも3000m峰を越えねばならず参りました。しかし幸いなことに一晩で回復した翌朝の写真です。
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私が買ったカメラのなかでいちばん高価だったのがハッセルSWC。
25年ほど前、予期せぬ原稿料が入ることになったので、一生ものと思って買ってしまった。
その後デジタル時代になって、他のフィルムカメラがクズ値同然の中、さすが孤高の高値を保っていた。
記念に持っているつもりだったがもう出番もないことだし、フィルムがあるうちに手放すことにした。
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人間の所業のうちで、この建造物は雄大で惹かれる。
しかし受益者ではあるが、こんなことをしていいのだろうかとも思う
その姿には孤独と、課せられた重圧を感ずる