JOURNAL SKIN
by : DIGIHOUND L.L.C.
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Higashinada, Kobe, Hyogo JAPAN
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2017年5月 の投稿一覧です。
( 福井県 能郷白山にて )
近所の山から降りるとき右の踵に痛みを感じ、びっこを引きながら帰宅した。
靴を脱いでみると妙に出っ張ってるきがする。最近しげしげみたことはないから、こんなもんかとも思ったが左より出っ張りは大きい。
痛みは治まったが、もしや骨折でもしたのかと思い、整形外科に行ってみた。
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父が保管していた小学校時代の通信簿を実家の兄が送ってきた。
改めていかに問題児だったかを目の当たりにし、打ちひしがれた
振り返ってみて人生最悪の時期だったのは仕事の苦労にもまして幼稚園から小学校低学年の頃だった。
幼稚園には毎朝のように登園拒否をし、親を困らせた。業を煮やした父が、暗い土蔵に入れると脅しても、幼稚園に行くぐらいなら土蔵に入るという私には効き目がなかった。
保母さんが家まで迎えに来ることも度々。父が癇癪をおこし、私を土埃をあげて引きずっていく光景が何度もあったと姉がいう。
保母さんはそんな私をなんとか集団に溶け込まそうとし、休日に街までつれて行き車の絵本を買ってくれたりもした。
私は病弱でもあって度々熱をだした。幼稚園で熱を出し園長さんの家の畳に水枕で寝かされたことがあった。
枕元で園長のおばさんと保母さんが介抱がてら庭を眺めながら雑談していた。私を慰めたり元気ずけようとほめたりするのが面映ゆかった。
私はもじもじするかのようにゴムの水枕の金具の辺りをまさぐったのだろう。その指がロックを外し、水枕の水がいっきに畳に拡散していった。
先生たちのスカートにまで達した水で事態にきずき、「あれまあ、困ったよう」と慌てさせた。
私が金具をいじった結果だと言えなくてだまっていた。介抱され、慰められたあげくの水攻め。。。なんというドジなことか。。
この事件は私の劣等感をさらにつのり、集団不適合の度合いを強めた。
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甲州の笹子といにしえの鎌倉街道を結ぶ峠の摺針峠に行ってみたかった。
この山域は超マイナーと言ってよく、私にとっても真空地帯である。
山にある峠の多くが現代では役割を終えていて、単なる稜線の弛みであることが多い。
なんとか旧来の峠道の痕跡がないだろうかと、バイクで御坂から入ってみた。
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( 燃えるゴミの日 大仰にジープで来る )
息子から返納になったジープの車検がもうすぐ切れる
車中泊が快適なサンバーとアクティの軽トラがあれば充分やっていけてジープの入り込む余地はない
まして最近はオフロード嗜好もなく、オープンも好きではないとなれば過去の遺物のような乗り物である
稼ぎのない身分に三台の車や複数のバイクというのはいかにも分不相応である。
ならば経費節減で今後はユーザー車検にしようと意気込んだものの、相談したらヘッドライト照度がギリギリらしい。すっかり意気消沈してお預けにしてある。
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私は人に影響を受ける方ではなく、とくに恩人とかいう人も思い浮かばない。でもなぜか私より25歳も年上だった森永さんには死後も別格の思慕が湧いてくる。
山や辺鄙なところに撮影にいったりした過去の道中のなかで、いまでもそこを通るとき,どんな話をしたとか、そこでラジオから流れていた音楽を思い出したりする。
森永さんをひと言で表現すると「無味無臭」といった風で、人間のアクというものが全くなかった。
私に向けて教訓めいたことを聞いたことはなく。若い私の人生観への影響を避けているように感じた。
それが何故なのか、どこからくるのか分からなかったが、多くの同僚を失った旧海軍時代に遠因があったのだろうか。
その飄々とした淡白さは生活感のなさを生み、ご自宅で普段着でいても類例のないダンディーさがあった。
とくに印象的な言葉があったわけでもなく、行動に憧れたわけでもない、森永さんからにじみ出る、その透明感にあこがれた。
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