JOURNAL SKIN
by : DIGIHOUND L.L.C.
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Higashinada, Kobe, Hyogo JAPAN
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2014年9月 の投稿一覧です。
月没と言わないのはなぜでしょう...
月の出を愛でる習慣はあっても月の入りには殆ど関心を示されない、
いかにもひっそりと沈んでいく感じです。
花にそんな想いがあるのだろうか…
こう言ってしまえば元も子もなくなるけれど…それはあくまで花を見る人の心だろう。
…花に限らず自然現象に心はないのだと思う。…夜明けに「荘厳」とか言う心はなく.単なる自転による太陽の位置の変化と捉えるのが正確だろう。それを美しく敬謙なものとして拝んだりする人間の「おめでたさ」はまことに健気な錯覚だと思う。それは生きるための一種の方法論のように見える
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登山口の広河原も10度を切ってストーブをつけた。
鍵を閉めて十人ほどの登山者と共に最終バスに乗り、色づき始めた山を降りた 。
夕暮れ迫る甲府駅も意外に寒かった。聖岳から縦走してきたという外国人が挨拶してくれた、さようならという言葉が沁みた
…今年の夏山シーズンも終わりです
友人のお見舞いに.久しぶりにバイクで神奈川に向かった。
山梨との往復の道は神奈川に住んだ27年間で.たぶん300回ちかく通っただろう。
走ってみての感覚はまだ.一昨年まで住んでいた神奈川に「帰る」というものだった。
そしてこの道の先には住み慣れた家がある気になっている。 …この感覚はいつまで続くのだろう.このさきの終生を山梨に住むとしても切り替わる時がくるのだろうか。
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甲府駅発9時の登山バスは平日としては意外な乗客数だった。
詰めてもらって全員が座れ、立っているのは乗務員の私ひとり。すると外国人の若い男性が立ち上がり、私に席を譲ろうとする、乗務員なのでと身振りで謝礼し、発車した。
登山口まではバスで山道を2時間もかかり、降りたら標高差1700mの登山が待っている。
誰しも体力を温存したい状況だろうに席を譲ろうとする行為には驚いた。
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本来は写真を撮るモノを撮ることに、なんとなく面白さを感じ、カメラの写真を良く撮った。
その際に被写体のカメラが似合いそうな場所で撮るように心掛けた。
このスーパーグラフィックはアメリカ製の報道用カメラだが、それを逆手に和室で撮ったのではなく、たまたまこの場所の光の状態に惹かれて撮った。
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これ程スリリングな道は世界中にそうはない。
日本人の忍耐強さが生んだ.黒部ダム建設のための歩道。
黒4ダムから欅平まで延長30キロほど。テント張れる場所は途中一カ所のみ。
残雪の完全に消える9-10の二ヶ月程しか歩けません。私は11月初旬だったので丸太が霜で緊張しました。休憩の時はスリングにカラビナでセルフビレイしました。
はてしない緊張感の持続を強いられ神経が擦り減ります。
ここを重い資材を背負って歩いた先人に、ただただ敬服するのみです
四畳半の部屋、共同便所、共同水道、南の窓より総武線の線路の砂利のほうが高い。
列車が留まると部屋が真っ暗。 鉄路の鉄粉が舞い込む劣悪な環境でした。
風の通らない夏の暑さを扇風機でしのぎました。
今頃の時期だったでしょうか…共同トイレの狭い窓を開けると一筋の涼風、、
「ああ、これから秋がくる」…あの朝の風の嬉しさを一生忘れることはないでしょう
崩落による通行止めのため、甲府から広河原間のバスルートは奈良田経由という大迂回ルートになっていた。
走行距離90km以上、所要時間3時間半近くという長距離路線だった。バス会社にとっては運行経費増、登山者にとっては所要時間1時間30分のタイムロス。自然災害は誰にもいいことはない。
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